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2012年5月18日 (金)

新都立多摩図書館の資料保存機能の充実を求めて、都議会に陳情

 都立図書館の書庫スペースが満杯のため、都立図書館に1冊しかない大切な資料を除籍せざるを得ない状況となっています。東京の図書館をもっとよくする会は、都立図書館を考える会とともに、新都立多摩図書館の資料保存機能を充実することを都教育庁に求めるなどの働きかけを行ってきました。

 そして、3月に下記の陳情書を都議会に提出しました。66日の都議会文教委員会で審議される予定になっています。2つの団体が連名で陳情を出すことができないため、都立図書館を考える会も代表石井紀子名で同文の陳情を提出しました。

 このことについて、皆さんのご協力、力添えをお願いします。


新都立多摩図書館建設にあたり、都立図書館の資料保存機能を充実することを求める陳情

2012年3月21日提出

東京都議会議長 

中村 明彦 殿

                   

東京の図書館をもっとよくする会

        代表 大澤正雄

《願意》

 新・都立多摩図書館の建設計画において、下記の点を取り入れ実施してください。

  1. 都民の貴重な財産である蔵書を保存する書庫を確保し、将来の蔵書の増加に対応するスペース拡充を可能とすること。

  2. 来年度から新・都立多摩図書館の運用開始まで、都立図書館が1冊しか所蔵しない資料を保存するスペースと、管理・出納する態勢を確保すること。

《理由》

  東京都教育委員会は「都立図書館あり方検討委員会報告」(2002年)で都立図書館のあり方を見直し、都立図書館3館で重複所蔵する資料を除籍するものの、1タイトルの収集・保存を1冊とすることを原則とし、都立図書館の資料保存機能を堅持するとしました。

  一方、都は2009年7月に60万冊の資料保存スペースを持つ都立日比谷図書館(延床面積1万㎡)を千代田区に移管し、都立図書館の資料保存能力は減少しました。

  都立図書館は非図書資料を含め年間約8万冊の資料を収集しています。これまで複本約40万冊を除籍・廃棄してきましたが、現在、中央図書館と多摩図書館の書庫は満杯の状況です。民間倉庫を借りて凌いでいますが、来年度からは、1冊しか所蔵しない蔵書も除籍せざるを得なくなっています。

1.昨年1月27日、東京都教育委員会は、2016年3月を目途として都立多摩図書館を国分寺市に移転改築する計画を公表し、今年度、基本設計に入りました。

   都立図書館は来館者44万人と都内区市町村立図書館の利用者600万人にサービスを提供しています(「平成23年度東京都公立図書館調査」)。ホームページやメールによるサービスは全国に及びます。これらのサービスの要は資料の提供であり、資料保存機能は都立図書館運営の基盤です。将来にわたりゆとりある資料保存スペースを確保することが求められます。

2.新・都立多摩図書館が2016年に運用を開始するまで、1冊しか所蔵しない蔵書を除籍・廃棄せず、都民の利用に供することができるよう、現在借りている20万冊分の民間倉庫スペースを拡充し、管理・出納する態勢を確保することが必要です。

3.なお、都内の区市町村立図書館においても書庫スペースのひっ迫は深刻で、年間約180万冊がやむなく除籍・廃棄されています。新・都立多摩図書館は、東京都内の全公立図書館に1冊しかない資料を保存する機能も求められています。 

以上

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