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2011年11月29日 (火)

都立多摩図書館の移転・建設で要請書を提出

都立多摩図書館の移転・建設で要請書を提出

「東京の図書館をもっとよくする会」は、10月11日、東京都教育委員長及び東京都教育長に宛てた「都立多摩図書館の移転・建設に関する要請書」を都教育庁に出し、10月中に文書回答をするように求めました。併せて、都議会各会派を訪問し、要請書の趣旨を説明し、協力を要請しました。これらは「都立図書館を考える会」と共同で行いました。

 都からの回答は、10月31日付けでありました。内容的には、何も答えない、ということです。また、形式的には、要請事項についての決定権限があるとは思えない教育庁総務部教育情報課長名の回答となっています。しかも、担当部署の言っていることをそのまま取り次いだだけで、誠意ある回答とも思われません。

 

■「要請書」

 2011年10月11

東京都教育委員長  木村     

東京都教育長    大原 正行 

都立図書館を考える会 代表 石井紀子

東京の図書館をもっとよくする会 代表 大澤正雄

都立多摩図書館の移転・建設に関する要請書

 私どもは、首都・東京にふさわしい豊かな公共図書館サービスを願い、これを支える都立図書館を一層充実していただくよう、知事、都議会、教育委員会に陳情、要望を行ってまいりました。

今年度行われている新・都立多摩図書館の基本設計について、下記のことを要請いたします。

また、この要請についてのご回答を10月中にもいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

1.  新・都立多摩図書館の設計に当たり、少なくとも今後50年にわたり、都立図書館の資料収蔵スペースを確保するものとすること

2.  設計において、都内区市町村立図書館の意見および要望を取り入れること

要請の説明

 1について

東京都教育委員会は、2001年に都立図書館のあり方を見直し、サービスにおいては1タイトルの収集・保存を1冊とすることを原則とし、当時3館であった「現有書庫容量」を増やさないこととしました。これに対し、東京の図書館をもっとよくする会等2団体が都立図書館サービスの低下を懸念する陳情を都議会に提出し、2002219日の都議会文教委員会で陳情の意を汲む委員により真摯な質疑が行われました。

これに対し、嶋津生涯学習部長(当時)は、複本は除籍するが1冊は保存し、そのためには都立日比谷図書館のスペースを活用すると繰り返し答弁しました。

次の通りです。

「図書館サービスは、基本的には四百近い館数を持ちます区市町村の役割であるというように考えてございます。それをバックアップする機能として都立の図書館は存在し、そのために一冊の図書は持つという機能を全うするつもりでございます。日比谷図書館の書庫スペースの活用についてでございますが、今後は耐震改修によって縮小する閲覧スペースの代替、それから、視聴覚資料の保管及び中央図書館の書庫が満杯になった後の保管、そういったことが予想されてございまして、そのための活用のスペースとして考えてございます。」

東京都教育委員会は、2006824日、日比谷図書館の千代田区移管を含む「都立図書館改革の具体的方策」を策定しました。

2006年都議会第3定例会で提出された質問主意書「都立図書館の運営について」で、「次世代への継承のために考えなければならない保存書庫の設置など、図書の永久保存に向けた考え方が必要」としてその方途がただされたのに対し、東京都は、「資料の保存年限に関しては、貴重な資料や東京に関する資料については永年保存としますが、その他は原則100年間保存することとし、長期にわたる資料の保存という都立図書館に課せられた役割を果たしていくため、中長期的な計画を立て、今後とも適切な収蔵対策に取り組んでいきます。」と回答しました。

また、201131日の都議会文教委員会で、新・都立多摩図書館の建設に関わる質問に対して、松山英幸地域教育支援部長は、「平成十四年一月に策定いたしました・・・一点保存の方針により、区市町村立図書館では収集が困難な専門書や高価本など、より幅広い資料収集が可能となっておりまして、この方針は維持してまいりたい」と答弁しています。

新・都立多摩図書館の新設においては、1タイトル1冊は必ず保存する都立図書館の機能を維持するという従来の議会答弁を具体化するために、日比谷図書館以上の収蔵スペースを確保することが基本とされるべきでしょう。

2について

「図書館サービスは、基本的には四百近い館数を持ちます区市町村の役割であるというように考えてございます。それをバックアップする機能として都立の図書館は存在し・・・」という前記引用の嶋津生涯学習部長答弁は、私どもをはじめ、東京の図書館に関心をもつ者の大部分の考えを述べられたものです。

都立図書館がバックアップする都内区市町村立図書館-都立図書館のユーザーである区市町村立図書館の方々が都立図書館にかける期待は大です。日々の図書館サービスと管理運営、将来の展望をふまえた知恵や意見を、新・都立多摩図書館の設計に活かすことは有効かつ不可欠です。

以上

     都教育庁「回答」

平成23年10月31日

都立図書館を考える会 代表 石井 紀子 様

東京の図書館をもっとよくする会 代表 大澤 正雄 様

東京都教育庁総務部教育情報課長 伊藤 彰彦

都立多摩図書館の移転・建設に関する要請書について(回答)

 平成23年10月11目に貴団体から提出された要請事項につきまして、別紙のとおり回答いたします。     

別紙

要請に対する回答について

1 収蔵可能冊数については、中長期的に都立図書館に必要な収蔵スペースを備えていく予定であるが、基本設計前なので、現時点では具体的な数字はお答えできません。

 (所管:地域教育支援部管理課)

2 要望に対して個別の回答はいたしかねるが、要望書等については、随時受け取らせていただきたいと考えております。  

 (所管:地域教育支援部管理課)  

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